様式美とか
様式美が好きだということに最近気が付いた。
これまで全然そういうことを意識していなかったけれど、自分の好きな物の共通点で何があるかな、と考えてみたら、どうも世間一般に様式美と言われている事柄が好きみたいだ。
様式美、もしくは機能美。これは厳密に言うと違うものだろうと思うけれど、僕の中ではだいたい同じような感じになっている。
様式美も機能美も、それは過去からの積み上げでそうなっている。どういうわけか分からないけれど、そのように決められていてそれを忠実に守っている限りは大事故には至らない、みたいな。経験則みたいな感じだろうか。
飛行機を見るのが好きだと以前書いたけれど、どうも厳密には飛行機の飛び立つ前の色々な手続きだとか機体の動作確認だとかが好きなのだ。
二つのエンジンを片方ずつ稼働したりだとか翼の一部をパタパタと動かしてみたりだとか。あと、路面に書いてあるラインの上をきれいにとりながら滑走路に向かう姿を見ても何かじーんと来るものがある。
ひとつひとつの事を確実にこなしていく様子。
最近何かを考えるとすぐに弓道に結び付けてしまってあれなのだけれど、これなんかも道場における所作と同じように思えた。
例えば弓道だと道場に入るには進下退上起下座上に則って、下足、僕がこれまで見てきた道場だと左足から入ると決められている。理由はよく分からないけれど、そのようになっていて、右足から入るとその時点でNG、入り方から進む速さ、息遣いだとか全てが決められていて、それを忠実に守ることが全て。
多分僕はこういうのを見るのもするのも好きなのだろうなーと、この齢になって分かった。何かあっても「決まりだから」という台詞も。
それを守る事にどれだけの意味があるのか分からないけれど、そしてなぜそれが好きなのかすら分からないけれど。
決められたことを決められた通りに実行すること。
ここで気になるのは、じゃあそれが通用しない状態になったらどうするのか?ということだけれど、その状態にしないために決まりがある訳であって、何かの暴走をその「決まり」が食い止めるという展開も、ドラマとかの展開では非常に「来る」ものがある。
あと、話しは飛ぶけれど僕は比喩でも何でも無く骨が好きなのだということも何かこういうことと共通点があるように思えた。骨なんて、機能美の塊みたいなものだ。
あー、いいなぁ。