かもしれないブログ

月一更新です。

『身体を通して時代を読む』の感想。気になる音楽。

昨日読み終えた本。

内田樹さんと甲野善紀さんの対談・往復書簡が基になっているらしい。

印象的だったのは、

一つの言葉に対して、二人が違う解釈をしていた事。

違う解釈をしているから、そこから導き出される方向も違っている。


例えば「センサーモード」という言葉について。

日々の生活も二人は違っていて、

一方は大学で働くサラリーマン。

もう一方は、何でも一人でこなす組織に属さない人。

物事に対して、

組織を組み立ててやっていくのか

なるべく組織化させずに、その場その場で対処していくのか

という方向も違っていた。

一つの事に対して、どう取り組むのか

その姿勢などを話していても同じで

一方が押し切りそうになると

もう一方が「いや、そこは自分はこう考えています」

と言う。

それでお互いの良い所と言うか、そうなった経緯なども含めて話していく。

これが、対談なのかと思った。

当然ながら、例えば内田樹さんがお一人で書かれた本ではこういう事は起こらない。

これこれは、こうであり、だからこう考えます。

と一気に押し切っていく。結論付ける。

読んでいる人間はなるほどと思う。

甲野さんの本を読んでいても同じ。

でも、それぞれ考えている事・実際にとる行動パターンが違う。

それぞれの両方に対して

僕には疑問がある。

そうは言うけれど、実際にこういう問題に直面したらどうなのだろうか。と。

二人が対談する事で、

それぞれの考え方・特徴の癖みたいなものが出ているような気がした。

何かの専門家を目指すからといって、

その全部を網羅する必要は無い事。

自分の嗅覚を信じて進めばよい事。

内田樹さんは意外と失敗もされているという事。

(日本刀を買ったその日に、天井で刃先を欠けさせる等)

そういうものなのかな、と思った。

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気になる音楽。

高校の時によく聴いていた音楽が気になる