天命を知る。
引き続き、小林秀雄の本を読む。
思えば、自分の本の読み方、選び方は
まず内田樹という人の本から始まって、そこから派生させて読んできた。
自分は以前、本ばかり読んでないで、実際に行動してみたらどうだ
と言われて、
実際に行動してみて、
それで得たお金というものをどう使ったかと言うと、
当然のように本を買い、読み、それまで以上に本を読む生活になった。
本ばかり読んでないで、と言われた頃よりも増して本を読むようになった
というのは面白い事だと思う。
天命、天職という言葉がある。
天命を知るという言葉がある。
この言葉の重心は、実は「知る」という部分にあるという事が書かれていた。
知って行ったら、それがすなわち天につながっていた、
という事らしい。
どんな考え方も、
どんな学問も、
結局、実生活から離れてしまっては何にもならないんだ、
という事を考える。
実際に、生きて、食べて、雨を凌いで。
行動するように考え、考えるように行動する。
今の自分には、結局何が出来るのか
どこで何が出来るのか、まだ分からないから、とりあえず
今ある事、今やる事をやっていくしかないんだ。
いつの時間もそうであったように、今のこの時間は戻ってはこない。
だから、今ある事に専念する。
年をとってからの同窓会、
そこでは皆昔の年齢に戻るらしいけども、結局、
大人の中にも、子供や学生、青年は生きているのだなあと思った。