かもしれないブログ

月一更新です。

苺の乗ってないショートケーキの話

今住んでいる地域は、苺の乗ってないショートケーキみたいなもんだとジョギング中に考えていたら、それはまさしく自分のことだと気が付いた。

苺の乗っていないショートケーキとは、つまりもうそれ自体で完成されていて、いわば完璧な状態。

しかも、それはそんじょそこらのケーキではなくて、最高の材料と、腕でもって作り上げた一品。

でも、苺は載ってない。

最高においしい生クリームと、スポンジケーキ。お酒も少し入っている。

料理長に頼んで特別に取り寄せてもらった材料を使っている。

ここまでしたら、もう後は何も付け足したくないというレベル。

絶妙なバランスで成り立っており、少しでも配分を間違えたらその均衡が崩れ、台無しになる、という一品。

でも、そこに苺を乗せるだけで、まったく次元を超えたものが出来上がる。

酸っぱい苺。それを乗せるだけなのに、それを乗せるのを怖がっていて、無意識に気付かないでいようと思っていて、実際、苺を乗せるという発想すらない。

そこに、ふとテーブルの上におもむろにおいてあった、苺、あるいは木苺をポンと一つ乗っける。

それで、すべてが、劇的に変化する。

そんな感じ。