かもしれないブログ

月一更新です。

動かないものの話

養老孟司さんの『身体巡礼』を読んだ。

延々死体と骨とお墓の話だった。

 

 

文章を書いている。

それはどこか供養に似ている気がした。

何かを成仏させるために書いている。

 ずっと供養をし続けていて、

それが成仏した時に何かが変わる。

もしかしたらそれはもう既に成仏しているのかもしれない。

そんな気もする。

それでも供養は続けるだろう。

弔う。

それには、「おしまい」がないからだ。

だから、僕は同じような話を何度も何度も

書いてきたし、これからも書き続けるんだろうと思う。

他人から見たらなんでもないことが、

すごい経験だったりする。

後ろを振り返る。

まだあることを確認して

また前に進む。

その繰り返し。

振り返ることは、

思い出すことだ。

定期的に思い出す風景があって

それが僕にとっての原点であり、同時に到達点でもある。