朝起きると。おじさんと合流
恐る恐る、そのクルマに近付く。
ナンバープレートを見る。
間違いない。このクルマだ…。
運転席に一人のおじさん。
どうやら、一人だけで来たようだ。
声をかけてみる。
「あのう、すみません。お願いしていた田中です。」
そうすると、おじさん。
クルマを出てきた。
「おーう、ねーちゃんか。どうや、じゃあ早速行こか。結構山ん中やからな、しっかり後を着いてきーや」
そういうと、クルマに乗ってしまった。
同居人と一緒にそのおじさんのクルマの後を追う。
コンビニから出て、山の中に入った。
どんどん山の中を進む。
ナビを見ると、そこには道は表示されていない。
「なるほど、これはナビでは来れないかもしれないな。」
同居人とそういう会話をしていると、小さな建物が見える。
前を走るクルマが停まった。
おじさんが中から出てきた。
「すまんね。ちょっと前に葬儀場が火事で焼けてな、あれや。」
そう言いながら、おじさんが指差した先には真っ黒になった建物があった。
おじさんと、私そして同居人の三人はその真っ黒な建物に向かった。
続く。