初めての5辛・専門の堂本○一(衝撃ショック)状態withP
こんばんは。
僕です。
先日、あのドストエフスキーの著書『悪霊』を読み終えた僕は、今日目まぐるしくその一日を終える事となった。
昨日の読書熱を有効に活用すべく、今日は午前中からあのマルクスの著書『資本論第一巻』を読んでいたのだが、
10時前に市内の勝木書店(敦賀市木崎通りKabos)に行き、『白痴』の上下巻を購入。
その足で市内の港へ向かい、釣り人達が集うほとりに車を停め、読書をし、そのまま暫し穏やかな眠りについた。
昼過ぎに一旦家へ帰り、
引き続き『資本論第一巻』を手に取ったのだが、まったく頭に入ってこなかった。
区切りのよい所で休憩を入れ、Pちゃんに餌をやり、そして母が買ってきたカツサンドを口にした。
最近のPちゃんは、僕が近づいても逃げる事がすくなくなり、毛繕いだろうか、羽を整えるような仕草を見せてくれるようになっていたのだった。
どうも知り合いに鳥専門の方がおられるようだったが、世の中はおかしなもので、専門の兼業というのも出来るらしい。
つまり、あらゆる事に精通した専門家という事である。
話をもとに戻そう。
僕は、カツサンドを食べた後に、冷蔵庫にあったティラミス(市内の甘味処)をデザートにしたが、クリームが多かったので少し残した。デザートに入っているクリームを残したのは、おそらく初めてではないだろうかと思われる。
もしかすると、この辺りから、今日この後に旋風の如く巻き起こる波乱の予兆が無かったとも言い切れない気がする。
2時過ぎにますかっち氏が僕の家に着き、電話で着いたとの連絡を受けた僕は、着替えて外に出る事にした。
ますかっちとはこの日、サッカーをする約束をしていたのである。
ますかっちに、昨日観た『アウトレイジビヨンド』の感想を一通り話し、そのまま車でいつもの場所へ向かった。
市内でサッカーをするとなると、場所は限られるのだが、今回僕たちが選んだのは松原のグラウンドである。
グラウンドに出る前、少し駐車場でますかっちと話をしたが、僕はそこで耳にした事で衝撃を受けたのであった。
その後、砂浜で石切をし、グラウンドに出て、サッカーをした。
グラウンドでは、野球をされている人、ラジコン操作をされている人等がおられたが、幸い僕達二人がサッカーをするスペースは空いていた。
30分ほど経っただろうか、自然と休憩する段取りになった。
もう10月下旬である。日はあっという間に沈み、車内であれこれ話をしたのだが、
何をどう話したのかあまり思い出せない。
敦賀港に入港するフェリーなどを遠目に見ていて、それがきれいな眺めだった事を覚えている。
その足で水晶浜へ向かい、しばらくした後、関峠を越えて金山地区を通り、本町へ向かった。
ココイチへ向かったのだ。
前回来た時は、イカカレーのハーフを頼んだのだが、今回は思い切った。
手仕込みささみカレーの大盛り(ライス400g)にホウレンソウを乗せてもらい、さらに辛さを5辛でオーダーをしたのだった。
トッピングは頼んだことはあったが、大盛りは初めて。
まして普通の辛さ以外のカレーは頼んだ事が無い。
5辛にした理由は、6辛以上は、初めての方は注文出来ないと但し書きがあったからであって、
もしその但し書きが無かったら、愚かな僕は10辛を頼んでいた事だろう。
僕はこの点において、深く反省すると共に、ココイチのご配慮に感謝したい。
「ココイチさん、その通りです。初めての人に6辛以上なんて、無茶過ぎます。」
レトルトのLEEの10倍程度だろうと期待していた僕は、それを大きく裏切られる事となるのであった。
信じられない事に、よく考えると僕はLEEでさえ5倍を食べた事があるだけだった!
出てきた「手仕込みささみカレー」。
大盛りの加減は、想定内だったが、ルーの色がすごい。
すごい色をしていた。見た事も無い色をしていたのだった。
何やら、香辛料か何かの粒のようなものもあり、見るからに怪しい。
怪しすぎる。
しかし、頼んだのは僕である。とにかくスプーンで掬い、一匙口に運んでみた。
なるほど、あまり辛くない。風味は若干欠けているように思えるが、カレーだ。
大丈夫。
無問題。何のことは無い、ちょっとスパイスの効いたカレーだったのだ。
そう安心した僕は、時が経つに従い、文字通り手に汗を握る事となる。
始めのうちは少し時間差で辛みが来る程度だったのが、どうも様子がおかしい。
時間差で、波状攻撃でくる辛み。
口へ運ぶたびに辛さが増していくのだ。飲み込んだ後も辛さが引かないまま、次の一口を食べる。
その繰り返しで、累積された5辛のルーは、とんでもないものだったのだ。
汗。
顔から汗が流れていたのだ。
首から、顎から、額から。
汗を拭うのに使ったハンカチは、面を変えなければならない程になり、
髪の毛まで汗で濡れる始末。
とんでもない辛さであった。
ふと脳裏に、食べきったら認定証のようなものは貰えるのだろうか、という思いがよぎる。
認定証が欲しくなるレベルの辛さだった。
全然汗が引かない。
ジョギングをしていても、あれだけ汗を流すことは滅多にない。
あまりきれいな話ではないが、頬を伝って流れる汗が皿にかかってしまわないように冷や冷やしつつ食べ続けた。
少し休憩を入れた僕は、ますかっちから
「ご飯とルーを混ぜればどうか」という提案を受けた。
僕は「そんな事をして取り返しのつかない事になったらどうするか」と言ったが、
「混ぜれば大丈夫」と再度言われたので、その言葉を信じ、ご飯とルーを混ぜる作業に入った。
この間も、流れ続ける汗を必死でハンカチで拭っていた。
混ぜ終えて、そして一口食べてみる。
美味しい!!
当然だ。カレーは美味しいものなのだから。
カレー本来の美味しさに近づいている。
しかし、いつも食べていた普通の辛さのカレーとはまた別物であった。
そうして、無事食べ終え、ほっと一息。
ご飯を大盛りにしておいて良かったと思った。
実は、店内でもう一人、4辛に挑戦されていた方がおられたが、その方は平然と食べておられていた。
5辛にする為、100円余計に支払っていたが、もし食べている最中に
「ここで100円さらに追加して頂けると、普通のルーに取り替えます」
と言われていたら、僕はおそらくそれも頼んでいたことだろう。
恐ろしい。
しかし、5辛であれである。
10辛になるとどうなるのだろう。
キャッチコピーはこれでどうだろうか。
「100円で味わえる別世界」
伽哩の神様、僕はもう5辛は食べません。
御馳走様でした。
辛さにも量にも満足した僕は、その後再びますかっちと松原へ向かい話をし、
水晶浜へ向かい、関峠を通って帰ってきた。
色々あったけれど、よい一日でした。