カロリーメイト。
中学校の時は、陸上部に入っていたんだけど、
陸上部は、他の部活に比べて大会の数が多かった(らしい)。
週末は、市営のグラウンドへ行って練習したりしていた。
その度毎に、カロリーメイトを持参した。
当時の顧問からは、練習だけでなく食事に関しても指導があって、
なんでも
「練習しただけではダメ。ちゃんと食事もとらんとアカン。特に肉。」
「カロリーメイトみたいなもんばっか食べとってもアカン。」
との事だった。
カロリーメイトは、2本入りで100円、4本入りで200円。
中学生にとっては、決して安くはない食べ物だったのだけど、
黄色い箱には、そこはかとなく漂うプロ感があって、
「これ食べとかんと頑張れん」
「これ食べとけば、とりあえず大丈夫」
的な自己暗示、験担ぎがあった。
それまでも当然練習はしてきたのだけれど、最後の安心
最後の一押しの為に、これを買った。
先輩の中には、4本入りの200円の奴を持参している人もいたのだけれど、
自分は、2本入りを持参することが多かったように思う。
意識のどこかに、4本入りは強い選手だけ、みたいな特権意識があったのかもしれない。
でも、自分が2本入りを買っていたのは、単にカサバルのが嫌だったというのと、
細身の選手は、2本入りで十分だ、と思っていた事もあると思う。
2本入りを2箱買った事もあったかもしれない。
とにかく、
もう一押し欲しいとき、これを買っていた。
そんなわけで、いま、
僕はこいつを買ってきて、食べている。
@@@@@
その後、ウィダーインゼリーが発売されて、
そちらの方に人気が移ったような気もしたけれど、
如何せん、これは学生には高い代物だったのだ。
今も、その意識があるせいか、ウィダーインゼリーは買ってない。