秀才・組織・視点。
この前、内田樹さんの本、「武道的思考」を読みました。
いくつか、興味深いポイントがあり、その中のひとつが、
秀才を組織の中心に集め、意図的にその中心「だけ」を腐敗させ、組織全体を維持させるということでした。
ここで言われた秀才は、百点の答案を出す人の事で、
つまり、机上で強い人間なのだと思います。
なるほどなぁと思ったのですが、昨日、
職場で、「百点満点の返答ばかりしている」
と言われ、自分がもしかしたら・・・。
と思ってしまいました。
おおぉ・・・。まさか、自分がそちら側の人間だったとは・・・。
自分の言葉でしゃべれていない、挙動不審云々
いろいろ言われておるのです。
自分の言葉でしゃべると色々角が立ってしまい、エネルギーも使いますし、
それなら、言われたことやってた方が楽だよ、的な感じに流されてしまいます。
でも、これがすごい楽なんですよね・・・。
じゃあ、自分の言葉でしゃべろう、自分の意見を言うとどうなるか。
これは、自分にとってはかなり恐ろしいことで、
自分の意見を外に出すというのが、とてもあれです。
否定されたらどうしよう、とか逃げ道がなくなるんじゃないか、と。
逃げ道の確保として、自分の意見は言わずに黙って心の中で批判しとこう、と。
要は、バランスなのだと思うのですが。
その辺がすごく下手なのです。
周りに合わせる、周りとの意思疎通を図るというのが、すごく下手。
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口に出さずとも、思っていることは、ある程度態度にも表れているようで、
結局、意識を変える、みたいなことしかないのですが、むちゃくちゃ難しいし。
そもそも、意識って変えようと思って変わるもんなのだろうか。
変えようと思って、変わる範囲内は、それは変わっているうちに入るのだろうか。
ブレークスルーと向上心は違うというのが、これまた内田樹さんのブログでありましたが、
今の自分に必要なのは、ブレークスルーなのだと思います。
ただ、これって、やろうと思って、計画的にできるもんじゃないと思うし。
はぁ・・・。