美術手帖を読んだ。
先月、滋賀へ映画を観に行った時、本屋に立ち寄り美術手帖っていう本を買った。
学生を終えてから、というより学生の間もだけど、あまりこういう系統の本は読まなかったし、読む余裕がなかった(というより、余裕がないと思っていた)。
先月だけで、こういう感じの本を三冊買ったんだけど。
やっぱり、というか予想以上に消化するのに時間がかかる。
目を通すだけでも大変な感じ。
内容は、アウトサイダー(という表現が適切かはおいといて)の人が残した作品の数が前半に載っていて、圧倒された。
なかには、見ていると恐怖を感じるものもあった。
でも、それもその世界ではすごく評価されているらしい。
自分は、絵は何も説明はいらないし、作者の紹介とかそういうのは不要で、ただ絵を沢山観たいと思っていたけど、この本で取り上げられていた作品は、その作成風景とか、その人の背景もすごい重要なものなのかもしれないと感じた。
表現せずにはおられない人と、
表現できる環境が整った場合にのみ表現していく人。
生きてる事自体が表現なのかもしれないけど、過去にこういう作品を残した人達のエネルギーはどこから来るのだろうと思った。
作ることは、すごくエネルギーが要る。
集中力と、孤独感と、自分の世界にいる安心感、みたいなもの。
人によって違うかもだけど。
アニメにしても、映画にしても、作る側の世界観ってすごいなと感じた。
僕は、減速して上手い具合に着地する場所を探しているけど。
人の思いは、意外と強いんだなと最近思う。
10年経ったくらいでは、忘れられない事ってあるんだ。
僕は、その影を探しているのかもしれない。
今日から八月だけど、信じられないほど静かで涼しい。
追記。
さっき、本屋さんに行ってきたら大人も子供も皆ラフな格好でした。
夏だなぁ。