野村監督の本を読んだ
毎日夜10時頃に本屋に行く。そこは、夜の12時までやっている本屋で、2階にツタヤがある。
本屋に行くのは、何か変化をつけたいから。レンタルの映画だったり、本だったり。
でも、自分でも何を探しているのかよくわからないままだし、
本だとか映画のDVDだとかに「呼ばれた」という経験も無い僕は、
昨夜もいつものように店内をふらふらとうろつくだけだった。
戦争ものの映画の前で10分、アニメ映画の前で5分、アクション映画の前で20分、レンタルCDの前で10分、うろうろと歩き回った。
昨日は天気が良くて、半袖で過ごせるくらいに暖かい一日だった。日中は半袖で過ごした。
目的も無く過ごしていると本当にだらだらしてしまう。
今日は珍しく店内の本棚の前で立ち止まった。
いつもはクルマの雑誌を見て、でも好きなのが載っていないので、見るものがない。
今日は、タレント本の棚の前で立ち止まった。
タレント本は、装丁が派手だ。
はじめは、大泉洋のエッセイ本が目に留まった。
少し立ち読みをした。
その後、野村監督の本に目が留まった。
実は前の職場の事務所には沢山の野村監督の本があったのだった。
少ししか読んだことはなかったけれど。
読んだ、というよりも文字を見たという感じだったかもしれない。
今日、初めて読んでみた。
当時は兎に角そういうのが苦手であったし、自己啓発っぽくてやだなと思っていた。
読んでみると面白い。
勝負に対する考え方が、為末大さんのそれに酷似している気がした。
チームを率いる、チームを勝たせる責任の重さから来るのか、
勝負を積み重ねていく中での執念深さは、為末大さんよりも深いようにも感じられた。
こっちに来てから、一度だけ前の職場の店長から電話がかかってきた事があるのだけど、
その時は、自分は元気が無かった。
いつかは何かお礼をしなければ、と考えているけれど、なかなかタイミングが無くて出来ないし
もっと自分が何か形にしてから、とも感じていて、出来ずにいる。
なるほど、と思った。
自分はずっと為末大さんの言葉を追いかけて、拾い集めてきたのだ。
この方向であっていたんだ、と感じた。
今年の夏に、計画通りにある試験を受けた。
きちんと、それで転んだ時の為に、クッションを作っておいたのだった。
そして、今そのクッションのおかげで何とかなっている。
体制を立て直すのに、若干時間はかかっているけれど、これもまだ想定の範囲内。
このまま進んでみようと思います。