因果関係とか。
自分が普段生活して、何故かイライラしたり機嫌があまりよろしくなかったりする事があった。
それが何故なのか考えていたのだけれど、それはどうも因果関係に囚われているからのような気がした。
性格が良ければ、良い人であれば、普段から行いが良ければ、品行方正であれば、
人との約束を守れば、素直であれば、堅実であれば、正しいことをしていれば、
良い事があるだろう。
でも、たぶんそういう事は関係ないんだな。
条件がそもそも客観的と言うよりもかなり主観的であるし、
誰から見ても、そんな良い人ってたぶんいない。
自分の場合は、かなり主観的に判断して良い人であるはずだけれど、
おそらく主観的に己は良い人という判断を下す人間は、往々にして愚かだろうと思う。
それで、これこれをすればこれこれみたいな、そういう結果(期待値)が全然ついてこないわけで、
それで一人でイライラしているんだと思った。
自分が自分で設計した世界ならばおそらく、自分の計算通りに物事は進むのだろうけれども、
実際はそうでなくて、イレギュラーの連続でしかない。
いつ、どこで始まって、誰と会って、誰と別れて、また会って、の繰り返し。
自分の行動が他人に影響して、他人の行動が自分に影響して、複雑に絡まって進んでいくなかで、
自分の思った通りに進むわけがない。
だから、いま自分にとって不可解な出来事があったとしても、
それはたぶん、何かの罰とかじゃなくて、ただ単にそうある、それだけなんだろう。
だからと言って、自分のその、普段のイライラが解決するわけでもないとは思うけれど、
そもそも計算式が成り立たない、その認識だけで、
少しは楽になるものかな、等と考えた。
無功徳、という言葉があるらしいけれど、
自分にとって足りない言葉は、たぶんこんな感じなんだと思った。