かもしれないブログ

月一更新です。

新人教育と職場の効率についての考察。

新人教育といっても色々ありますが、

だいたいどれくらいの期間が新人教育なのでしょうか。

或る職場を例にとりますと、

長くて半年、短くて3か月でメンバーが入れ替わっています。

入れ替わるメンバーの全体に占める割合は6〜7割程度で

残りの3〜4割が固定メンバーとなります。

固定メンバーは、数年〜5年以上在籍しております。

メンバーの6〜7割の入れ替わりが激しい、常に状態化しているという事は

イコール常に新人教育をしているという事になります。

新しい職場に入ったとしても、すぐに仕事が出来るわけでは無く、

まず職場に慣れていくことからのスタートになります。

新人は、失敗する事が多いです。

失敗、というよりも、その職場のシステム・環境・仕組み・人間関係が分かるまでは

ほぼ手探りでの行動になりますので、

仕事以上に、他の面で神経を使います。

場に慣れるまでにだいたい三か月はかかるものだと思います。

その間に、どのような感じを職場に対して持つか、が非常に重要になると思います。

初めが肝心なのです。

職場に対して、そこで働く人に対して、気持ちのどこかに不信感を持ってしまいますと

後々大変辛いです。

そういったものに不信感をまったく抱かない、という事は不可能化もしれませんが、

自分がその環境において被害者である

という認識を持ってしまうと、その後のストーリーはどうなるか、という事です。

組織としては、常に新人教育をしているという状態は望ましいものではありません。

教育したら、成長して行って一人前になって仕事が出来るようになってもらわないと困るのです。

常に新人を教育するという事は、非常に非効率的なのです。

まず、教育する時間が必要ですし、新人の失敗のフォローも必要です。

固定メンバーは、自分の仕事に加え、常に新人教育というタスクが発生しているのです。

新人が定着しないメリットとデメリットを挙げてみます。

まずは、デメリットから。

・新人教育に時間を取られる
・新人の失敗のフォロー
・チーム全体の士気の低下
・ユーザーに不安を与えてしまう恐れがある(使うたびに対応者が異なる等)
・組織自体への信頼の低下
・システムの改善が難しい
・新人採用に伴う事務手続き等

メリットとしては
・固定メンバーの優越感を満たす(人によりますが、これだけの劣悪な環境で頑張ってる的な何か)
・チームの成績が悪い時に、要因の一つとして挙げられる(人が続かない環境)

こんなところでしょうか。


利益を上げる事を目的とした組織である場合、
効率を重視する事は大切かと思いますが、
効率を重視するあまり、かえって非効率に陥っている組織も少なくないように思います。

メンバーの定着率と、その組織のレベルには相関関係があるように思います。

常に新人教育をしている組織に、優秀な組織はあるのでしょうか。

使う側と使われる側、双方に問題があるとすれば、

使われる側はどう対処すれば良いのでしょうか。

まず、嗅覚を磨くことです。

どのような環境が劣悪かそうでないか、それを見分ける能力を身に着ける事です。

そして、万一そのような能力が未発達であった場合は(自分がそうなのですが)、

おかしいと感じた事は、堂々と発信するか、

もしくは、それが難しい場合は速やかに撤退する事です。

自分には能力が無いから、ダメな人間だから、他に行くところがないから、過去に悪さをしたという罪悪感があるから、

もしくは、

この人たちを放っておけないから。

そんな感情は何の役にも立ちません。

自分の場合は、罪悪感からその職場で働くことで罪が減るのではないか、という思いがあったようなのですが、

それは間違いです。

そんな事では罪はなくなりませんし、誰も幸せにはなりません。

職場での苛立ちは、職場で消化すべきですが、なかなか難しいところです。

こんなことではダメです。

家庭が可愛そうです。

もっと自分を大切にすること

身の回りで、そのような環境或いは人物を感じた時は、

速やかにそこから距離を取る事です。

今の所、それしか対処法が見つからないのですが、

何かほかに良い方法はないものでしょうか。

そういう場を発見した場合は、速やかに鎮圧又はつぶしにかかりたい所ですが、

桜井章一氏によると、そういう事は良い方法ではないそうです。

つぶさない、というメッセージを送る事でそこから距離を取るべきだという事が書かれていました。

世の中には、自分とは全く思考回路が異なる者もいるようなので、

そこを含めて計算していくべきなのかもしれません。