かもしれないブログ

月一更新です。

今年読んだ本について〜3〜

次に挙げるのはこの本。

中原中也詩集 (新潮文庫)

中原中也詩集 (新潮文庫)

実は最近買ったばかりで、まだ殆ど読めていないのですが、

詩の独特のリズムと言うか、何か粘りがある感じがします。

時間が止まっているわけではないんだけれども、ゆっくりと粘性の高い時間が流れているような。

ひらがなの一文字一文字が他の本で見るのは別の表情があるように思います。

他の本の「ん」とこの詩集の「ん」は別物な気がします。

詩集の「ん」は、柔らか味、粘り気、リズム感が強まっているような感じがして、それが、この文字の持つ本来の性質なのかなぁという気がしました。

他の文字は、特にそうは思わなかったのですが、「ん」は何故かそう思うのです。

ゆっくりとしていて、それでいて只優しいだけではない、優しいという表現すら何か場違いな

何か、心の中にあるどろっとしたものが自分の中で蠢いているような、そんな気がしました。